2010年10月4日月曜日

いもがら閑話12

 南九州は農畜産物の宝庫である。最近でこそ口蹄疫で宮崎の畜産がクローズアップされるようであるが、つい最近のこととして、鳥インフルエンザで養鶏が壊滅的な打撃を受けたことはまだ記憶に新しい。飼育している数が適当な数ではないので、いざ事が起これば、ダメージは取り返しがつかないほど大きくなる。
 それにしても、最近の傾向として、災禍は急速に大きくなって収拾するのが大変難しくなるようだ。勝手南九州は台風災害が多く、台風銀座と言われるほどに、夏から秋にかけて接近そして上陸というパターンがあった。被害も大きかったが、最近の災害と較べると自然災害としての側面が強かったように思う。
 それに比べると最近のケースは、台風一つとって見ても2次災害つまり人為的な問題がからんだもの、例えば堤防の不整備が原因での決壊とか、鉄砲水が予測出来なくて、災害に巻き込まれるとか、自然との向き合い方が何か以前より、複雑で難しくなっているのではないかと思う次第である。
 今までの曖昧にしてきたものの付けが回ってきたのではないかと思う。地域の働く人の努力が無下にされることのないよう、はっきりすべきものははっきりとさせ、何事にも問題が大きくならないような政策が必要ではないかと考える。

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