2010年10月7日木曜日

いもがら閑話14

 小学校4年生の頃の記憶があまり、残っていない。印象的な出来事が少なかったからか、それとも自分自信の心の状態が何らかの理由で閉ざされていたのか、どちらかであったかと思うが、あえて深く探ってゆくと内面的な要素が大きいように思う。3年生のころに受けた外から来る刺激は、時間と共に深く心のなかに溶け込み、とりあえずの順応という形で性格のかたちで現れてきた。
 また自分の奔放さとは裏腹に肉体は毒素によって病気がちな生活を送るようになった。この頃は、季節の代わり目には、すぐ風邪を引くとか、目とか耳とか炎症を引き起こすとか、毎日が憂鬱になってしまうような状態が続いた。
 こうして性格は内向的な方向へと形作られていった。そして、仮に印象的な事があったとしても結果的には記憶のかたちにまで定着していかなかったというのが、この期間の特徴ではないかと思う。

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