日本には伝統的にfour seasons折々の行事がある。今でこそさほど季節感をもてない環境が多々できてしまっているが、南九州は夏の蒸し暑さが前提となっているので、家屋は夏いかに快適に過ごすかということを考慮したつくりとなっている。
暑さを凌ぐために伝統的な家屋は風通しを良くする構造をしている。吹き抜けのために壁は障子で仕切られ、暑い時は開け放す。夜は蚊帳を吊るしたり、蚊取り線香を焚くことにより、虫刺されを防いだ。床は基本的に高床式であり、湿気を防ぎ、地面からの冷気をほどよく取り込むことが出来た。エアコン等の器械は使わず、基本は団扇で風をおこす。ときにiceを削りカキ氷にして食べたり、またwater melonを井戸で冷やしておき、ほどよく冷えたところで、water melon割りをしたりしてfamily分けて食べるのである。
夏の風物誌として描かれる原風景は九州の夏にあるのではないだろうか。近年の密封された家屋の構造では暑さを凌ぐために必然的にエアコンを取り付けることになる。九州の夏は現代建築との間になにか隔たりをもたらしてしまっているように思う。
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