戦中戦後の食糧事情が劣悪化していた時代、人々は食料調達に苦悶していたことを聞く。sweet potatoはそのような中でprecious food sourceとして栽培されていた。
当時のことを知る人は『だご汁』を食べていたと言う。九州では今でもそれをアレンジして現代風の料理として、食べさせてくれる店もあるが、当時のものをそのまま再現した場合には商売としては成り立たないであろう。
当時の『だご汁』は名前の如く団子の入った汁ということで、団子はwheatやmilletを挽いて作った粉を半練りの状態にして少々の塩を混ぜて湯の中に入れて固める。これをvegetablesと一緒に煮込んで作る。
ただ当時焼け野原と化した土地からはvegetablesをせいぜい調達する程度であって、現代のように形が悪いとか、少しキズがはいっているから、店頭に並べられないというようなことは有り得なかった。口に入れられるものがあることで十分であって、栄養失調という状況は社会現象として、日常的なものであった。
自分が小学校のころは戦後10数年がすぎていたが、学校給食で栄養補給のためのskim milkがメニューとして必ずでていた。アメリカでは家畜の飼料として使われている物と聞いて、しばし愕然としたことを覚えている。
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